ほとんどのドラムのビートは四分の四拍子
ドラムのビートパターンには、8ビート・16ビート・4ビート・シャッフルビート・スウィングビート・2ビート・ダンスビート・四つ打ちなど、色々なパターンがあります。
これらの基本的なドラムのビートパターンは、全て四分の四拍子になっています。
ですので、ドラムのビートパターンを叩けるようになるにあたっては、四分の四拍子がどういったものかを理解しておかないといけません。
小中学校の音楽の授業で拍子について習うので、既に知っているという人もいらっしゃるかもしれませんが、一応、改めて解説していきたいと思います( ^^ )
四分の四拍子とは?
四分の四拍子というのは、四分音符が四つで一塊というリズムで曲を作るという事を表しているものです。
「四分の四拍子」の「四分」というのは「四分音符」という事を意味していて、「四拍子」は四つの塊りという事を意味しています。
ですので、拍子が「八分の六拍子」という場合には、八分音符が六つで一塊のリズムと表している事になります。
そして、「四分の四拍子」では、四分音符が四つで1小節という区切りになります。
ドラムの8ビートや16ビートといったビートでは、四分音符が四つ集まって作られる1小節の範囲でビートを構成するのが最小単位となります。
もちろん、複数の小節を繋げて、2小節の長さの8ビートを作ったりもするので、一小節のビートは、あくまで最小単位であり、必ず一小節の範囲でビートを作らないといけないという訳ではない事に注意してください。
バスドラムとスネアのビートでの使い方と叩き方
バスドラムは、8ビートなどのビートにおいて、ビートの先頭に叩くことでビートの区切りを明確にしたり、ビートの速度感の土台を作ったりする打楽器として使われます。
スネアは、8ビートなどのビートにおいて、ビートの中にアクセントを付けたり、ビートのリズムの取り方を変化させたりする打楽器として使われます。
バスドラムの叩き方
バスドラムは、ドラムセットの他の打楽器と違い、スティックでは叩かず、ペダルを踏むことで叩きます。
バスドラムのペダルのフットボードを踏むと、ストラップとカムが連動してビーターがバスドラムのフロントヘッドを叩きます。
ダブルキック
速いテンポ(BPM)の8ビートや16ビートを叩く時には、バスドラムはダブルキックで叩きます。
ダブルキックというのは、バスドラムを連打するように叩く方法の事です。
ダブルキックでバスドラムを叩くには、まず、カカトでフットボードを踏んで、その後、つま先でフットボードを踏む、というようにします。
ダブルキックは、ドラム初心者の方には少しハードルが高い叩き方ですが、慣れるとかなり気持ちよくバスドラムを連打できるので、練習してみて頂ければと思います。
スネアの叩き方
スネアは、ハイハットと同じでスティックで叩きますが、8ビートを叩く際には、右利きの方であれば、ハイハットは右手のスティックで叩き、スネアは左手のスティックで叩きます。
ただ、16ビートの場合、基本的には、ハイハットを両手のスティックで交互に叩きながら、スネアを叩く箇所で、ハイハットからスネアにスティックを移動させて叩きます。
16ビートの基本パターンだと、スネアは二拍目と四拍目の表で叩くので、右利きの方であれば右手のスティックでスネアを叩くことになります。
ロール(トレモロ)という奏法
また、スネアには、ロール、またはトレモロと呼ばれる奏法があります。
ロール奏法というのは、スティックをスネアのヘッドに軽く押し当てるようにして、その反動で跳ね返ってきたスティックを再び軽く押し当てるというようにする事で、細かい振動による連打でスネアを叩く奏法です。
ロール奏法は、ブラスバンドやマーチングバンドの鼓笛隊におけるスネアパートで使われる奏法で、ドラム初心者の人にはかなり難しい奏法だと思います。
ただ、ダブルキックと同じように、慣れると結構簡単に出来て、とても気持ちいいので、練習してみると良いと思います。